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2014/03/08


3月2日に開催したBela Muziko! vol.3にご来場いただいた天野龍太郎さん(失敗しない生き方)がHonoka Sakaiのライブレポートを書いてくださいました。
ありがとうございます!
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 201432日日曜日。僕はこの日、昼からたらふく酒を飲んでいて、軽い頭痛に苛まれていた。それでも霧雨の降る中、僕は渋谷へ、サラヴァ東京へ足を運んだ。この日2度めとなるソロ・ライヴをおこなうノアルイズ・マーロン・タイツの武末亮さんと、以前から演奏を聞いてみたかった表現(Hyogen)が共演するイヴェントがあったからだ。イヴェントのタイトルは〈Bela Muziko! vol.3〉。とっても失礼なことを告白してしまおう。僕はこの時もう一人の共演者については何も知らなかった。
 
 表現(Hyogen)の素晴らしい演奏と武末さんのぶっ壊れたガスター・デル・ソルみたいなノイジーなパフォーマンスにくらくらとしながら、僕は帰路に着こうと席を立った。頭痛もひどくなっていたし、帰って仕事を片付けねばならなかったから。そうして出口の近くで国見さん(Wack Wack Rhythm BandSloppy Joe)と立ち話をしていると、最後の出演者の演奏が始まった。せっかくだから1曲だけ聞いてから帰ろう、そう思った――結果的に僕はそこから一歩も動けずに固まったまま、彼女の演奏を最後まで、アンコールまで聞いてしまったのだけれど。

 さかいほのかさんのピアノは、トロンボーンやフルート、ヴァイオリン、ドラムス、その他様々なパーカッションを従えながらしなやかに、颯爽と転がるように駆けていた。めまぐるしく展開しながらも親しみやすさをけして手放さない愛らしいメロディをめいっぱい奏でながら、霧雨も頭痛も切り裂いて跳ね飛ばすかのように、軽やかに。
 1曲目の「airship」からラテン風の「home」、ジャズ交響曲のような「fuyu no uta」まで、小編成になったりピアノ・ソロになったりとその編成と曲調をどんどん変えながらも、さかいさんの音楽への印象は最初のそれから大きく変わることはなかった――そこには徹頭徹尾、パワフルな作家性がそこにはピンと張り詰めていた。でもこれは繰り返しになるのだけれど、その音楽はとんでもなくポップで親しみやすくって、つまり、強い作家性とポップネスとが絶妙なバランスで共存していたのだ。

 ところで。さかいさんとバンド・メンバーのみなさんは、EL&Pからメタリカ、パンテラ、ドリーム・シアターなど、プログレッシヴ・ロックやメタルのバンドTシャツを着込んでいた。それもむべなるかな、彼女の音楽を一言で表現するとすれば「インストゥルメンタル・プログレッシヴ・バロック・ポップ」なんてことになりそうだからだ。アカデミックな響きと万華鏡のような展開、そして強靭なポップネスがひとところで奏でられていた。

 さかいさんの演奏をアンコールまで聞いてから帰宅した僕は、結局徹夜で仕事をすることになってしまったのだけれど、そんなことはかまやしない。僕の心は夜が明けるまであの躍動感溢れる愛らしいピアノのメロディで満たされていたからだ。たぶんあの夜のさかいさんの演奏はずっと忘れることができないだろうなあ。そんなことを思っている。


天野龍太郎失敗しない生き方



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Honoka Sakai 
『on the way home』 
NOW ON SALE → 

2014/02/20

【【【 Bela Muziko! vol.3 】】】



Bela Muziko! vol.3開催します。
vol.2の翌週に早くもvol.3です。
今回はAmleteronを飛び出して、サラヴァ東京にて。


毎回毎回、強く思うことではあるのですが、
今回もなかなか観られない方々となりそうなので、
この機会をぜひとも見逃さないでいただきたいです。
必見必聴、ほかにはない組み合わせです。


【【【 Bela Muziko! vol.3 】】】

◉日時:3月2日(日)

    18:00 OPEN
    19:00 START

◉出演Honoka Sakai 

    表現(Hyogen)
    Ryo Takematsu (from ノアルイズ・マーロン・タイツ)

◉ご予約:2,800円(1ドリンク込)当日:3.300円(1ドリンク込)


◉場所:SARAVAH東京 (http://l-amusee.com/saravah/)
    東京都渋谷区松濤1−29−1渋谷クロスロードビルB1
    TEL.03-6427-8886


※もしもFacebookをやられていましたら、
イベントページにて「参加」としていただきますと、
その時点でご予約となります。ご活用ください。
Facebookイベントページ →



※Facebookをやっていない方は、
上記SARAVAH東京にてご予約いただくか、
件名に【 3/2 Bela Muziko! vol.3 】とし、
お名前、当日ご連絡が可能な電話番号、人数を明記の上、下記宛メールにてお申し込みください。
【covert.amleteron (at) gmail.com 】(at)を@に変えて送信してください。



[企画:アマヤフミヨ
[Flyer Illust:gen hiraki Design : Aya Mori 

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12月3日に初のソロアルバムをリリースしたHonoka Sakai。
12月末にAmleteronでトイ編成でのライブを行いました。
今回はアルバムリリース後、初となるバンド編成でのライブです。

彼女については、これまで何度となく書いており、アルバムリリースの際に
Bela Muziko!のブログにもすでに書いている通り(→ )、
けっして枠に入りきらないその超絶的で傑出した彼女の楽曲、演奏を
凄まじい彼女の気迫をライブでとっくり、じっくりと体験していただきたいです。
また、ドラム、フルート、トロンボーンなど、
パワフルなサポート陣をたずさえてのバンド編成(6人編成)によるライブは
非常に貴重なものとなります。


「chou a la creme 」
※これはピアノ+トイによる編成で当日の編成とは異なります。


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ある時はホールで。ある時は美術館で、教会で、古民家で、野外で、路上で。
あらゆる場所で演奏を行い、
また、ダンサーや詩人などさまざまなアーティストとのコラボレーションも多く、
これほど多彩な活動の幅をもつバンドは実は意外とそんなにいないのではないでしょうか。
彼らの音楽はスタイリッシュで優しく強く、祝祭的で祈りのようでもある。
1月に新譜『琥珀の島』をリリースしたばかりの表現(Hyogen)。
今回はじめてというSARAVAH東京という渋谷の地下でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?
琥珀に閉じ込められた虫のごとく、動けなくならないようにご注意を。


「瞼を閉じて」


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Ryo Takematsu(from ノアルイズ・マーロン・タイツ)

バンド、ノアルイズ・マーロン・タイツのギタリストで、
ノアルイではいつもムードメーカー的な存在でもある、武末亮。
昨年11月に7インチアナログレコードをそれも3枚組という形でアルバムをリリース(同内容でCDも)。
オリジナル曲に加え、彼が影響を受けて来たという戦前ブルースのカバーからなるアルバムは
単純にフォーキーなカントリーブルースとは違った、
彼の茶目っ気やいたずら心をものぞかせた、一筋縄ではいかないものとなっています。

アルバムを発表後、1月にソロライブを行い、今回は2度目のソロライブ。
前回見逃した方はもちろん、1月のライブを観た方もぜひとも足を運んでいただきたい。
なぜなら!彼のライブは何が起こるか、起こすかわからない。
しっかりと掴まっていないと、回転する音盤から振り落とされるでしょう。
もしくはうっかりしていて溝にはまって出られなくなるかも。
どんな事件が起こるのか。起こすのか。目撃者となれ。





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3月2日。
暦の上では春。
春間近。
何かのはじまりの予感のする季節に心ざわつかせる音楽をライブで。


あの渋谷の角の地下で、
あなたをお待ちしています。


2014/01/24

[ [ [ [[[[ Bela Muziko! vol.2 ]]]] ] ] ] 

    2014.2.23(SUN)



昨夏、高円寺の阿波踊りをガン無視して行われたBela Muziko!
12月にはHonoka Sakaiのアルバム「on the way home」をリリース(もうお聴きになりました?)。


そして今回は……
Kinoshita Wataru ライブを開催します。
Amleteronのこの小さな空間で、
Kinoshita氏によるアンプラグド、弾き語りのライブ。


Kinoshitaさんの作られる曲はとても不思議です。
曲によっては何語でもないものも。
Kinoshitaさんの歌う声はとても不思議です。
どこか、ぎこちないようでいて、
だけれどそこに、確かな息づかいがある。
花のように、可憐な力強さ。

男性にこんな表現をするのもどうかと思いますが…。

暦の上では春だけれど、まだまだ寒いだろう、2月の終わりの日曜日の夕方。
春待ちの濃密で豊かな時間をお届けします。


[ [ [ [[[[ Bela Muziko! vol.2 ]]]] ] ] ] 
[ [ [[[[ Kinoshita Wataru LIVE ]]]] ] ] 

◉日時:2月23日(日)
    18:00 OPEN 18:30 START
◉出演:Kinoshita Wataru(ex.The Young Group)
◉Charge:予約/2,300円(1ドリンク付)当日/2,600円(1ドリンク付)
◉場所:Amleteron
    東京都杉並区高円寺北2-18-10
    03-5356-6639
    http://amleteron.blogspot.jp/


◉ご予約:件名に【 2/23 Bela Muziko! vol.2  】とし、
お名前、当日ご連絡が可能な電話番号、人数を明記の上、下記宛メールにてお申し込みください。
【covert.amleteron (at) gmail.com 】(at)を@に変えて送信してください。)


・ご連絡は上記アドレスからさせていただきますので、
ドメイン解除等、上記アドレスからのメールを受信できるよう、設定をお願いいたします。

・メールでのお申し込みが難しい場合、お電話でも受け付けいたします。
・キャンセルは原則として受け付けておりません。ご了承くださいませ。








Kinoshita Wataru
あの時、あの場所に、たしかに存在していた静寂の中に潜む衝動。
 '06年「TJONNIK」、'08「14」2つの作品をリリースし、その世界観はいまもなお多くの音楽ファンや 
アーティスト達の記憶に微光を放ち続けている 
The Young Group。 そのThe Young Groupの
ヴォーカリスト Kinoshita Wataruがスタートさせた
ソロユニット。
儚く繊細な声と淡々と奏でられてゆく音の世界。
果たして彼が紡ぎ出すサウンドからどんな情景が見えるのだろう。 

◉Kinoshita Wataru FaceBook Page →  


2013/12/03


The comment sent to “on the way home”


















2014年3月2日に行われたライブレポートを
失敗しない生き方の天野龍太郎さんが書いてくださいました。
→ 


Honoka Sakai「on the way home」に寄せられたコメント。
今後も随時更新していきます。


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たとえば、いつも一緒にいるペットと飼い主がなんだか似てきたり、仲のよい恋人同士が同じトーンに染まるように、
あなたが普段聴いている音楽の雰囲気にだんだんそっくりになっていく!
みたいなこと、わたしは本当にあることだと思っています。
だとしたら、Honokaさんのこんな愛らしい音楽をたくさん聴いて、
Honokaさんの音楽そっくりになって過ごしてみたい。
自信をなくして沈んだ気分のとき、なにもすることはないけどなんだか幸福な気分のとき、
不思議とどちらにも合ってしまうHonokaさんの音楽が、わたしと、そしてあなたと溶け合いますように。

緒川たまき(女優)


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ピアノを中心に様々な楽器を取り入れた楽曲達。 楽曲のクオリティがとても素晴らしく、1曲の中だけでも様々の表情を見せてくれる。 曲が生きているとはまさにこの作品のことを言うのだろう。
音楽ホールでライブパフォーマンスが見てみたいなぁ。 素晴らしい演奏がすでに頭の中で浮かびます。
個人的にも以前から大好きだった「airship」 今作に収録されて嬉しいです。
[.que] / Nao Kakimoto (音楽家 / SCHOLE)


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僕が映画監督なら、このアルバムをモチーフに作品を一本撮ることができると思う。
帰り道にいつもと違うルートを選んだこどもたちが摩訶不思議な世界へ迷い込む、みたいなやつ。
ほのかちゃんのやんちゃなキャラクターと音楽に真摯に向き合う姿勢が見事に同居した傑作です。

フタキダイスケ(ミュージシャン)



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さかいさんの音楽に手を引っ張られ歩いていると
角を曲がる度、懐かしい風景が次々と目の前に広がります。
でも、不思議なことにその風景の中ではまた別の音が手を振っています。
好奇心の膨らむ音、はじまりの音です。
よいことも、悪いことも受け止めて忘れず
よくあるように願っている音楽なのだと思いました。

BOOKSOUNDS(文筆業)




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素敵な冬のお便りが届きました。
散りばめられた音符達が舞い踊り、はっとさせられて、ほっとしました。

武末亮(Noahlewis' Mahlon Taits



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このアルバムの主人公は誰なのだろう?
さかいさんはきっかけを用意しただけで、まるで、群がる楽器が意識を持ち、自分たちの意思で音を出しているような、それを聞いているような気持ちになる。カール・オルフの知育音楽集『シュールヴェルク』や、子供心を静かなノイズでくるむパスカル・コムラードにも通じる、珠玉のノン・カテゴリー・ポップ・インスト集。

阿部広野(ノアルイズ・レコード)


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なんと迷いのないピアノの音だろう。
クラシック、ドラムコー、プログレッシブロックなどを吸収してきた彼女から繰り出される音は、紺のプリーツスカートにひざ下靴下を履いた折り目正しげで初々しい青い瞳の少女が、シャツの裾をはだけさせて、誰にも何にも縛られず自由に草原を駆け回っている姿を思わせる。そのまま家に帰る途中で何を見つけたんだろう?
未来の自分かな。

不思議な物語が生まれそうな豊かな音楽をありがとう。ライブパフォーマンスが楽しみです。

Quinka,with a Yawn(ミュージシャン)


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お気に入りの物語や絵本、
写真集を開いてきらきらと眺めているような、
どこか懐かしくて少し切なくて、
心躍る色あざやかな音楽たち。
聴いていると、勝手に筆が踊りだすような、
とてもいい絵が描けそうな気がします。

イシイリョウコ(イラストレーター)




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2013/11/01

Honoka Sakai「on the way home」
いつもの帰り道。
ありふれた風景は、特別な記憶になる。

Honoka Sakai 初ソロフルアルバム「on the way home」

立ちのぼるかのようなピアノのダイナミズム、
さまざまな打楽器を自在に操るマルチプレイヤー、さかいほのか。

これまでにさまざまなアーティストのサポートをしており、
各所より待望されていた、初のオリジナルフルアルバムがついにリリース。
「on the way home」はトイポップでもロックでもプログレでもジャズでも、クラシックでもなく、反対にそのどれもに当てはまる、枠にはまらない彼女の音楽性の魅力をふんだんに詰め込んだインストアルバムとなっている。
ミックスに、日本を代表するシンセプログラマーとして数々のアーティスト達の音を作り出してきたハンマーレーベルの森達彦氏、ジム・オルーク、石橋英子、前野健太などのバンドでも活躍している須藤俊明氏らを迎え、より強力かつ、濃厚な内容となった。

アーティスト:Honoka Sakai(さかいほのか)
タイトル:on the way home(オン・ザ・ウェイ・ホーム)
品番:BM101
発売日:2013年12月3日
収録曲数:12曲
定価:¥2,625(本体¥2,500)



1.IZUMY
2.airship
3.chou à la crème
4.mizutamari
5.sanpo michi
6.sizuku
7.roots to fruits
8.cheese cake
9.lullaby
10.home(montblanc 2nd mov.)
11.fuyu no uta
12.bûche de noël
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女優、ミュージシャンなどなど…
各界からコメントをいただいています。 →

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2014年3月2日に行われたライブレポートを
失敗しない生き方の天野龍太郎さんが書いてくださいました。


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Honoka Sakai(さかいほのか)

北海道網走出身。
5歳からピアノ、15歳から打楽器を始める。
洗足学園音楽大学を首席で卒業。
同大学付属指揮研究所修了。
ピアノをメインに、そのほか打楽器やトイ楽器によるオリジナル曲を作曲、発表。
2010年パリで開催されたMusic For Toys Festivalにオリジナル曲で出演、
2010、13年同コンピレーションアルバムに参加。
2011年totokokolabelレーベルより「ToyBox」をリリース。
同年totokokolabelのクリスマスコンピレーションアルバムに参加。





現在、Quinka,with a Yawn、Wool Stringsほか、さまざまなアーティストのサポート演奏、アレンジなどを行い、都内で活動中。
ロックでもポップスでもジャズでも、クラシックでもなく、反対にそのどれもに当てはまる枠にとらわれない、ジャンルを超えた独自の音楽性は一度聴いた人を惹きつけてやまない。
本作「on the way home」は初のソロフルアルバムとなる。

http://honokasakai.com/



Bela Muziko!

エスペラント語で「素敵な音楽!」
という意味。

その名の通り、ジャンルや手段にかかわらず、
素敵な音楽を発信します。












〒166-0002
東京都杉並区高円寺北2-18-10
03-5356-6639
covert.amleteron[a]gmail.com
※[a]を@に変えて送信してください。

management by Amleteron

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